上京し、初めてのひとり暮らし。見知らぬ地で作り上げた、かわいいけれど落ち着きのある「自分の城」

いつも帰る場所だから、好きなものに囲まれていたい。そんな思いでこだわりのお部屋を作り上げている方たちを訪ね、こだわりポイントや人生観などを取材していくコーナーです。 今回ご紹介するのは都内で一人暮らし中のhさんのご自宅。かわいらしくも甘すぎないコーディネイトにこだわったお部屋を取材します。

かわいいのに、甘すぎない引き算

かわいらしい家具がそろったhさんのお部屋の第一印象は、「フェミニン」。一方で、どこか落ち着きを感じる癒やしの雰囲気も漂っているのが魅力的です。

 
 
 
 
 
 
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その絶妙なバランス感の秘密は、配色にあるそう。 「かわいらしいものが好きで選んでいるのですが、お姫様っぽくなりすぎないようにグレーをメインカラーに選んで引き締めています。以前は猫足の家具を選んだりもしていたのですが、落ち着く雰囲気も大切にしたいなと思って」

− お部屋がすごくすっきりとしていますが、見せ方の工夫があれば教えてください。

「ウォールフラワーや小物を置いていますが、全体がごちゃごちゃしすぎてしまわないように一つ物を増やしたら、一つ物を片付けるようにしています。もちろん家電などは隠したいのですが一人暮らしの部屋で収納が十分とはいえないので、洗濯竿はソファの後ろに、掃除機は鏡の後ろに、来客用のマットレスは自分のマットレスの上に隠すなど工夫しています」

− マットレスをマットレスの上に重ねる収納法とは、斬新ですね!

「いかに隠して収納するかは本当にポイントになってくると思います。本当はベッドも高さがないものにしたかったのですが、ベッド下収納が有能なのでそれを優先して現在のベッドを選びました」

得意を生かして自分好みにアレンジ

 
 
 
 
 
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hさんは元々関西のご出身ですが、お仕事の都合で1年前に上京してきたそう。初めての一人暮らしでお部屋探しも楽しかったそうですが、こだわりが強すぎてなかなか理想の物件が見つからなかったそう。

「家具との兼ね合いで、どうしてもグレーの壁紙に白いフローリングのお部屋に住みたかったんです。さらにオートロックやアクセスのよさなども考えていたら全然選択肢はなかったですね(笑)」

− グレーの壁紙も白いフローリングもなかなかレアだと思いますが、どちらも条件を満たした物件に出会えたというのは本当にすごいです!

「理想を叶えていく過程はとても楽しいです。洗面台のところも、白い壁はなんだか味気ないなあと思って、タイルシールを買ってきてアレンジしました。狭いエリアでも印象が変わるので、やってよかったと思っています」

 
 
 
 
 
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− DIYもお得意なんですね。調味料がかわいらしく並んだお写真もありましたが、ラベルを自作されていると書かれて驚きました。

 
 
 
 
 
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「実は私は美大でグラフィックを勉強していたんです。なのでこういったものを作るのは好きで、全然面倒とは感じません。楽しんでやっています」

− そうなのですか! お部屋の空間デザインに小物類にあしらうグラフィックデザイン…得意を生かした部屋づくりだからこんなに完成度が高いのですね。

家の中で “好きなこと” をすべて実現

hさんのインスタグラムを見ていると、洗練されたお部屋のようすだけでなく、おいしそうなお食事やデザートの写真も見受けられます。こちらは、手作りのチーズテリーヌとアイスソイラテ。hさんは、おうち時間を楽しむプロフェッショナルなようです。

 
 
 
 
 
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− おうちカフェはなぜ始めたのですか?

「元々カフェめぐりが好きなのですが、お家も大好きなので『自分の好きなことで家で実現できること』はやってみようと思い、始めました。ケーキに生クリームをホイップしてのせたり、レモンスカッシュにキッチンで育てているローズマリーを添えたり、そこまでこだわるのが好きです。自粛期間中にはカフェめぐりができませんでしたが、おうちカフェの存在がとてもよい気分転換になりました。

他にも映画が好きなので、プロジェクターを買っておうちシアターも作りました。ポップコーン専用の容器まで買って、映画館にいる気分を味わっています(笑)」

 
 
 
 
 
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− すごい! おうちの楽しみ方が板についていますね。hさんにとってご自宅は、どういう場所なのでしょうか?

「よく周りにも言っているのですが、ここは自分の “城” です。とても大切な場所なので、友人も心を許した一部の人しか呼ばないくらいです。私は実家も大好きなのでたまに帰りたいなと思うこともありますが、東京で挑戦するために出てきて心細さを感じながらも、ここに帰ってくれば安心できるという場を作ることができて満足しています」

一人で上京されお仕事も変わり、少なからず心細さも感じていただろう中で、よりどころになる「自分の城」を作り上げたhさん。ただ寝て起きる場所ではない、自宅という場所の存在意義について改めて考えさせられました。

また、印象的だったのは、取材中にお気に入りのグッズなどをキラキラとした笑顔で紹介してくださったこと。自分の「好き」を見つけて大切にするのが得意な方なのだと感じました。どんなものに心惹かれて、どんなものに喜びを感じるのか、自身も今一度考えてみたいと感じた取材でした。