春からの新生活を控え、お引越しをする人が多いこの時期。お気に入りのお部屋が見つかっていざ引っ越したあと、掃除や料理などの家事をしっかりこなせる自信はありますか? 今回は家事をスムーズにこなすのがなかなか難しい、ひとり暮らしの方向けにお部屋の整理整頓のコツを聞いてきました!
お話をうかがったのは、大人気の家事代行マッチングサービス『タスカジ』で活躍するハウスキーパーであり整理収納のプロ、seaさん。「整理整頓」のコツは「カテゴリ分け」と「みえる化」だと言います。さてその理由とは…?
seaさん●大学卒業後に始めた家事代行サービスの仕事にどっぷりはまり、20年以上にわたって個人宅の片づけや掃除を行ってきた。いままでに片づけた家は6000軒以上。家事代行マッチングサービス「タスカジ」では「seaさんが片づけてくれると、なぜか家族の仲までよくなる」と口コミで評判になり、「予約の取れない家政婦」と呼ばれるようになった。
メディア出演や執筆、片づけ講座の企画・開発など幅広く活動を行う。
最新著書『いちばんシンプルな「片づけ」のルール 家じゅうの「めんどくさい」をなくす。 』(ダイヤモンド社)が好評発売中
『タスカジ』のサービスってどんなもの?

――『タスカジ』は「家事代行サービス」全般を取り扱っていらっしゃるということですが、どんなところが特徴なのでしょうか? イメージとしてはドラマの『私の家政婦ナギサさん』みたいな感じなのかなあと…。
seaさん(以下、sea) タスカジさん(『タスカジ』に登録をしているハウスキーパー)とナギサさんは、似ているけれど少し違うんです。ナギサさんは、何もオーダーしなくてもすべての生活の面倒を見てくれる感じですよね。でもタスカジさんは、人によって得意分野が違って。「料理」「掃除」「整理収納」、どのジャンルでもお受けします!というオールマイティなタスカジさんもいれば、ジャンルを絞って、その道のエキスパートとしてお仕事されているタスカジさんもいます。依頼者のニーズも幅広くて、家事全般を頼みたい方もいれば、「うちは掃除だけお願いしたい」という方もいます。
つまり、家事を依頼する側が求めていることと、提供する側が得意なことが合っているかが重要な、家事代行のマッチングサービスなんです。
――なるほど、まずは自分が何をやってもらいたいのかを明確にしておく必要があるんですね。
sea そうなんです。タスカジのHPでは、登録しているタスカジさんのプロフィールが公開されているのですが、「私は〇〇が得意です」「○○の資格を持っています」「○○という家庭生活での経験を活かして、○○な人の役に立ちたいです」という本人の自己紹介と併せて、サービスを利用した方のレビューコメントも見られるんですね。両方が揃っていると、そのタスカジさんの実際のお仕事ぶりや、どういうニーズの人に喜ばれているのかが分かるので、自分に合っているかどうかが判断しやすいと思います。私の場合、「捨てるのが苦手な自分の気持ちを尊重してもらえた」「わが家の暮らしに合ったしくみを考えてくれた」「家具のレイアウト変更など、自分では思いつかないアイデアをたくさん提案してくれた」というようなレビューコメントをよくいただきますね。
ただ、たくさんのタスカジさんのプロフィールを見ているうちに、誰がいいのかわからなくなってしまう人もいると思うんですよ。なので、家事代行を利用してみたいなと思ったら、まず、頼みたい家事のイメージを整理しておくのがおすすめです。たとえば掃除なら、「範囲は狭くていいから、隅々まできっちりきれいにしてほしい(質重視)」なのか、「ザッとでいいから、できるだけ広い範囲を掃除してほしい、可能であれば、ゴミ出しと布団干しもやってほしい(量重視)」なのか。そこがわかっていると、タスカジさんを選ぶのに迷いにくくなります。『タスカジ』のサービスは1回3時間で、その中でどう作業を組み立てるかは自由度が高いんですが、大まかな要望さえ伝わっていれば、タスカジさんがそこをうまく汲み取って作業してくれます。
そもそもこれは、私自身の失敗から得た教訓なんですよ。以前に「この人は家事代行経験が長いから、たくさんの箇所を掃除できるだろう」と期待された方からのご依頼を受けたことがあって。頑張ったんですが、残念ながら期待には応えきれず「もっとたくさんの箇所をやってほしかった」という結果に終わりました。依頼者さまにはただただ申し訳なかったですし、自分自身とても悔しかったですね。そのとき、「私は『質重視』の掃除のほうが得意なんだ」と痛感して、ミスマッチを防ぐには、頼む人にそれがちゃんとわかるようにしなければと思いました。以来、プロフィールには「普段できないところまで徹底的にきれいにするような掃除が得意です」と書き足しましたね。
――なるほど…そういった細かい要望まで考えてみると、どんなサービスを受けたいのか明確になりますね。
sea はい。掃除の場合は、場所の優先順位を整理しておくことも大事です。お部屋と水回りのどちらが優先か、水回りなら、キッチンと浴室はどちらが優先か、と絞っていくと整理しやすいです。キッチンなら自分が気になっている汚れはどこか、も言えるといいと思います。タスカジさんは決して「そこしかやってくれない」わけじゃないので安心してほしいです。依頼者が気になっているところを優先的にきれいにしながら、全体の作業をうまくアレンジしてくれますから。
私は現在、整理収納(片づけ)専門でご依頼を受けていますが、片づけも同じですね。「モノを捨てるために背中を押してほしい」という方もいれば、「使いやすくスッキリしたいけれど、捨てるのは苦手」という方もいます。私は、断捨離の背中を押すような関わり方は得意ではなくて、「先生として、バシッと厳しく言ってほしい」と期待する人には物足りないと思います。その代わり、「どういう過ごし方とアイテムが大事で、何がそうでもないのか」を踏まえたしくみ作りが得意なんですね。捨てるのが苦手な方や、逆に「捨ててるはずなのに部屋が散らかってしまう」とお悩みの方には役に立てているのを感じます。
――確かに、ひとくちに「掃除」「片づけ」と言っても、どんな状態に持って行きたいのか?がわかっていないと仕上がりと期待との間にギャップが生まれそうですね。
sea そうですね。今の状態を恥ずかしいと思ったり、要望の内容を伝えるのに遠慮したりする必要は全然ないです。タスカジさんは、たくさんの家庭を訪問して家事に向き合ってきたプロ。気になっているポイントを正直に話していただいて大丈夫です。
――なるほど! まとめると。『タスカジ』サービスを利用するときは、自分が何を求めているのかを明確化しておくと、より良い結果を出してもらうことができそうですね。ポイントは「自分が何が今気になっているのか」をざっくりでいいので伝えてみること。あとは『タスカジ』さんがプロの目線ですり合わせてくれる。そうすることで「自分にはどんなライフスタイルが向いているのか」まで発見することができそう!
プロに聞く!ひとり暮らしの人が簡単に家をすっきり整理する方法
■キッチン&冷蔵庫編
――これは私自身のお悩み相談になってしまうのですが、キッチンまわりがどうしてもごちゃごちゃしてしまうんです。ひとり暮らしなんですけど、調味料をたくさんそろえていて…それをガスコンロ横に並べておいているんですけど、すごい生活感が出てしまっていて…。
sea なるほど。調味料はいつもその全てを使うわけではないですよね?
――はい。たまにしか使わないものもあります。
sea そうしたら、よく使う調味料だけを出しておいて、たまにしか使わない調味料はしまっておいても良さそうですね。ただ、あまり開けない棚や引き出しにしまって見えなくなると、あること自体を忘れそうな点が心配ですね。あるのを忘れると、同じものを買ってしまいそうです。
――うっ、その通りです…。
sea であれば、しまう場所を冷蔵庫のドアポケットにするのもいいかもしれません。冷蔵庫はしょっちゅう開けますよね?頻繁に目に入るものは忘れにくいんですよ。「あそこにあの調味料があるな」と覚えておくことができるのでおすすめです。
片づけは「今使うモノか、そうじゃないか」と「出し入れがめんどくさくないか」をモノサシにするといいですよ。ひとり暮らしの方の場合、荷物もひとり分ですし、部屋や各設備が小さいので成果が出やすいんです。
たとえばキッチンなら、3大アイテムは「食材」「食器」「調理器具」ですが、どれもたいてい「今使っていないモノ」ほど良い場所を陣取っていて、「今使うモノ」は置き場所がないか、収納の奥にあって取り出せなくなっています。コンビニでもらったお箸や、ペットボトルについていたおまけの雑貨、ブームの過ぎた調理器具が収まっているだけの棚や引き出しの状態はすごくもったいないです。
まずは「今使うモノ(本当は使いたいモノ)から収納の手前側に場所取りしましょう。
「今使わないモノ」のうち、手放せるモノは気持ちよく手放す。食器と調理器具に関しては、「今使っていないし、今後も多分使わないと思うけど、なぜか捨てるのがつらいモノ」もきっと出てくると思います。そういうモノはまとめて「封印」しましょう。「封印」は、「使うモノの邪魔にならないキッチン収納の奥・隅に」「密度高くまとめる」のがコツです。
食品に関しては賞味期限があるので「封印」はナシですね。「使うのか、使わないのか」決めてください。真空パックの茶葉とか、おみやげでもらった海外の調味料は「いつか使うかも、と思って数年経ってしまった」という話をよく聞きます。意識して近日中に使いきるか、思い切って処分するか、どちらかに腹をくくりましょう。

▲このように上に余白を作っておけば、取り出しがめんどくさくない!
――すごく納得できました。冷蔵庫もひとり暮らしの場合、小さい場合が多いのでごちゃごちゃになりがちだと思いますが、いかがでしょう?
sea 食品の場合は今お伝えしたように、賞味期限があるので、何があるのか把握できることことが一番大事。のぞきこんだり、引っ張り出したりしないと何があるのかわからない、取り出せない状態にしないことが重要です。見えないと、見失ってしまうんです。何があるかわからないまま期限が切れてしまう。
――なるほど!では「見える」ようにするためにはどうすればいいのでしょうか。
sea 「ケースを透明にすること」と「高さに余白を作ること」がポイントですね。ケースを透明にするのは、中を見えやすくするためですね。高さに余白を作るのは、下の写真のように奥のモノが見えない、直接取り出せない、という状態を避けるためです。
ほら、この置き方なら見えるし、取り出せるでしょう…?

▲キッチンの棚と同じく、目線が通ってどこに何があるのか見渡すことができます。
sea 頻繁に出し入れのあるモノや、早めに使いたい食品を手前においておくとさらに効率的に「見える」ようになります。
SNSで見かけるような「隠す収納&ラベリング」よりも、「見える収納&余白」スタイルのほうが、片づけビギナーさんには断然おすすめ。見た目の良さを気にするより、最初は「出したモノや買ってきたモノを戻しやすくすること」を考えたほうが良いです。
冷蔵庫に関しては特に、来客の方に見えるわけではないので、ご自身の使いやすさ重視で「見える」「取り出せる」をまず気にしてみましょう。

▲洗面台下の収納も、余白を作ることで把握しやすく、出し入れも楽に。
【クローゼット編】
――ひとり暮らしでの悩みでよく聞くのが、小さいクローゼットです。これはもう捨てるしか道はないのでしょうか?
sea 「捨てる」以外のやり方で片づけの悩みが解消できないか、考えてみてもいいと思いますよ。捨てて減らせれば楽とわかっていても、服はなかなか捨てられない、という人も多いですよね。それに、ひとり暮らしの間取りの場合、そもそもクローゼットの位置やつくりのせいで片づけにくくなっていることも多いんです。
たとえば、クローゼットの扉の前のモノをどかして、扉を開けて、中の引き出しを開いて…などとしまう動作が多い片づけはめんどくさい。そういう状況なら、大胆なことを言いますけど「クローゼットの扉を取り外してしまう」のもひとつの方法です。クローゼットの前に立ったらハンガーにかけるだけ、引き出しを開くだけになり、ぐっと使いやすくなります。
クローゼットが小さすぎてぎゅうぎゅうになっているなら、クローゼット手前にハンガーラックやプラスチックのチェストを足すのもいいでしょう。」オンシーズン服やアウターのような、いちいちしまいたくないものや「今、着回しているモノ」はそこで管理して、既存のクローゼットは出番の少ない服やオフシーズン服を入れるんです。

――なるほど。そのほうがいつも着るレギュラーの洋服たちが見えやすくなりますね。
sea そして、気を付けていただきたいことがあります。ひとつは「オフシーズン服を大きなプラスチックの蓋つきケースに入れて、床置きしてしまう」こと!「今着ないモノ」の入れ物が床を埋めてしまうのはもったいないです。オフシーズン服は、「今着る服」の邪魔にならないように、枕棚などに置きたいもの。不織布のファスナー付きケースを使うと、気軽に高いところに逃がせますよ。
――プラスチックの蓋つきケースは、確かにやってしまいがちかも…!
sea それから「便利そうな収納グッズに飛びつく」ことにも気をつけてほしいですね。たとえば、スカートやパンツがたくさんかけられる多連ハンガー。経験した方ならわかると思うんですが、あれは、たくさんの服をしまいきることはできても、一度着た服を空いているところに戻すのがすごくめんどくさい。オンシーズン服に使うと、あっという間に挫折します。こういう機能の収納グッズが手持ち無沙汰になっている人がいたら、ぜひオフシーズン服に使ってみてほしいです。動きがないモノをギュッと密度高くまとめて休ませておくのにはとても優秀なグッズなので。
収納って、要するにメリハリなんです。今使うものは1アクションでさっと取り出せるようにする。今使わないものはぎゅっとまとめてしまう。これができれば無理に捨てなくてもそこそこすっきり収納できますよ。
――無理に捨てなくても!それこそが整理収納のテクニックですね。
sea はい。ちなみに、モノを手放すタイミングは3回あるんです。1回めは、片づけはじめに収納から出してざっと見たとき。2回目は、片づけ終盤。「今使うモノ(オンシーズン服)」「使うけど今じゃないモノ(オフシーズン服、冠婚葬祭服)」…と場所取りして、最後に「使わないけど捨てたくないモノ」を残ったスペースに封印する前に「本当に、封印してまで残しておく必要がある?」と考えます。「もういいや」と思えたら手放せますね。3回目は、ぐっと時間を置いて、次の大掛かりな片づけのとき。前回封印したモノを確認して「どうしてこれを取っておいたんだろう…」と思えたら、気持ちよく手放せます。
真面目な人ほど「捨てるか、捨てないか」で葛藤してしまうのですが、そうすると作業も止まるし、余計なエネルギーを消耗してしまって、二重にもったいないです。片づけは「今使うモノ」が主役、と割り切るのが成功の秘訣です。
在宅ワークの小さい机を快適に使う方法は?
――今は在宅勤務の方も多くて、お部屋においた小さいデスクでのお仕事に四苦八苦されている方もいらっしゃいます。私もデスクまわりはごちゃごちゃになりがちです…。
sea デスクがごちゃついてしまう原因は何でしょう? パソコンとモニターとキーボードのほかに必要なものって、文具かなと思うんですが、ペン立てに立てていませんか?
――立てています…。ペンやホッチキスやカッターなんかがみっちり詰まっていて結局取り出さず、黒い消えるペンしか使ってないという状態ですね…。
sea そうですよね?ペン立てはだいたいのおうちでそうなるんです。使わない付箋が下のほうに詰まっていたり(笑)。なのでペン立てをやめて、ペンケースひとつに文具を絞るのをおすすめしたいです。机の上が片づきます。
――なるほど! あと悩みとして書類関係がバラバラしてしまいます。
sea 紙の資料を広げて見ながら進めるお仕事なら、それなりの作業スペースは必要ですよね。でしたら、プロジェクト単位で書類をまとめておく場所を作りましょう。「1プロジェクト=A4サイズのファイルボックス1つ」もしくは「1プロジェクト=クリアファイル1つ」にまとめるのはどうでしょう。Aの仕事が終わったらボックスごと片づけて、Bの仕事のボックスを出してくる、という管理が、シンプルでわかりやすいと思います。
――なるほど、使うものと使わないものを分けておくことが大事なんですね。
sea そうですね。「カタマリ感」は大事です。きっちり細かく分けなくていいので、プロジェクトごとにまとめておけば、その中が多少ごちゃっとしていても探しやすいですよね。同じ仲間を集めてカタマリにしておくくらいなら、ズボラな方でもしやすいかと思います。
【コスメ編】
――最後はコスメの収納についても教えていただきたいです!どんどん増えてしまうコスメ。どうすれば片付くでしょうか。
sea コスメも「使うか、使わないか」が大事です。手持ちのコスメには今使っているモノと特別なときだけ使うモノ、ちょっと使ってみたけど色が似合わなかった、みたいなモノがあると思います。
いつも使うものはポーチひとつにまとめておきましょう。そうではないものは、「シーンによって出番があるモノ」「使う見込みがほぼないモノ」に分けて保管すると良いでしょう。透明タイプの大きめジッパー付き保存袋を使い、たまに使う可能性があるアイシャドウ、リップ一式をカタマリにしておくと、使いたいときに探しやすく便利です。
メイク用品も、時間が経てば、肌に乗せるのに安心して使えなくなります。ジッパー付き保存袋がいっぱいになったら「使う見込みがほぼないモノ」から減らしていくサイクルを作りましょう。

▲文房具などの付箋も同じく、ジップロックに入れておくことで管理しやすくなります。
【引っ越しの荷造り編】
――では最後に、賃貸マンション・アパートでの最大のイベント!引っ越し作業についてもうかがえますでしょうか。お引越しの荷物こそ、どうやって片付けたらいいのか途方に暮れてしまうものですが…。
sea 引越は、「家の中でバラバラになっているモノをカテゴリごとにざっくりまとめる」イメージで箱詰めを始めるといいですよ。「同じもの集まれ~!」とモノに号令をかけるイメージで、箱詰めしてみてください。
衣類/化粧品/文具/キッチン雑貨/食品/洗剤&掃除道具/その他生活用品、くらいの粗さなら迷わないですよね?文具をさらに、ハサミ/ペン/消しゴムなどと細かく分けようとすると、「これは…どこだっけ?」といちいち迷って作業が滞るのでNG。小さいモノは、ジッパー付き保存袋にまとめれば箱の中でバラけません。
引越は、モノを減らすすごくいいチャンスなので、できればこの機会にがんばって手放す決断をしてほしいところですが、悩んで箱詰め作業が滞るくらいなら、そこは諦めてOK。箱詰めした荷物がカテゴリでまとまっているかいないかで、引越先での開梱作業の大変さが大きく変わりますので、そちらの方が優先です。
あとは思い出のものは、早めにまとめるといいですよ。卒アルや歴代の手帳、昔もらった手紙、写真、古い携帯電話などはすべて「思い出の品」として、同じ箱に固めましょう。思い出の箱は、新生活で開ける可能性は限りなくゼロに近いはず。できるだけ隙間なく詰めましょう。「思い出の品」に近い存在としては「古いゲーム機本体とソフト、配線のセット」や「しばらくは読み返す予定のない漫画のコレクション」なども同じですね。動きがないものはできるだけ密度高く、小さくまとめることで、新居での収納も楽できますよ。

▲配線コード、もう使わないけれど思い出の携帯電話、充電器などなど、まとめておくと引っ越し先で必要なものを探しやすい!
――ものすごく勉強になりました!ありがとうございました!
【おまけ】掃除をしても片づけをしても、なぜだかお部屋に愛着が持てない人へ・・・
seaさん曰く、お部屋は「エリア感」が大事だそう。ワンルームであっても、ここは着替えるエリア、ここはくつろぐエリア、ここはワークスペース、など、どのあたりが何をする場所なのかを決めて、家具やモノをそれに合わせて配置し直すと、部屋の使い方にまとまりが出るのだそうです。
エリアに関係ないモノが紛れていると、居心地も悪くなり、部屋の見た目も雑然としがち。視界に入らないようにずらすだけでも違ってくるのだとか。それくらいならできそうな気がしました!

Text by 藤坂 美樹