今夏、NMB48から卒業する白間美瑠(しろま みる)さん。NMB48の1期生として約11年、走り続けてきたアイドル活動に終止符を打ち、新たな一歩を踏み出します。そんな白間さんに、今後の夢のひとつである上京や一人暮らしについて。そして、7月7日(水)に発売される卒業記念写真集『REBORN』(ヨシモトブックス)のことなど、お話をお聞きしました。
白間 美瑠(しろま みる)●1997年10月14日生まれ、23歳、大阪府出身。B型。2010年にNMB48第1期研究生として加入。翌年、チームNとして正規メンバーに昇格。21年3月にNMB48からの卒業を発表。8月15日(日)には、『NMB48 白間美瑠卒業コンサート ~みるるん、さるるん、ありがとう♡~』を開催する。また、自身のラストセンター曲となるNMB48の25th シングル『シダレヤナギ』が発売中。Twitter / YouTube / Instagram
ずっともっていた、一人暮らしへの憧れ

− 白間さんは大阪府出身で、これまでずっと大阪のご実家にお住まいですよね。
「そうですね。うちは家族がみんなリビングに集まっていて、ものすごく騒がしいんです(笑)。特にお父さんがいつ寝ているか分からないくらい、ずっと大音量でテレビを見ているから、静かなときがなくて。一人暮らしは憧れですね。静かなところに住みたいという願望は、誰よりも強いと思います」
− これまで一人暮らしを考えたことはなかったんですか。
「ずっと、一人暮らしをしたいという思いはもっていたんです。でも、相談するたびにお父さんに『一人暮らしをする意味があるのか?』と言われてしまって(笑)」
− 一人暮らしは今後、NMB48を卒業したあとに叶えたい夢という感じでしょうか。
「実は、卒業後は東京を拠点にしたいという思いもあるので、念願の一人暮らしが始まる予定なんです。といっても、まだ計画段階ですけど。一人暮らしって、大人への第一歩という感じですよね。日々のこと、洗濯や掃除も全部、自分一人でやらなくちゃいけない。自由な分、大変なことも多いと思うんですけど、人生で一度くらいそういう経験をしないとダメだなって。これから一人で活動していくなかで、必要な強さをもてるんじゃないかなとも感じています」
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− 実家を出る怖さはありませんか。
「怖いけど、自分一人で何かをやるという経験をしてないほうが怖いです。NMB48を卒業することもそうですけど、一人暮らしを始めたら、きっと今の環境は当たり前じゃないと気付くだろうし、親や周りの方に、より感謝しなくちゃという気持ちにもなると思うんです。そのためにも、一歩踏み出して自分を鍛え直そうという思いが強いです」
新たに活動する第一歩は「全部新しいもので揃えたい」

− 物件探しをするうえで、こだわりたい部分はありますか。
「この間、ケンコバ(ケンドー・コバヤシ)さんとお話したときに『セキュリティが一番大事や』と言われたので、そこはもう一番のポイントだと思っています。あとは、普通ですけどトイレとお風呂は絶対別がいいです。今、いろいろと間取りを見るのが楽しくて」
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「物件って検索するだけでも面白いですよね。私、毎日ジムに行くのでジム付きのマンションもいいなぁって。でも、そういうところは家賃が高くて! もっと頑張って売れようって思いました(笑)」
− 今のご自分の部屋から、「これだけは絶対に持っていこう」と思っているものはありますか。
「ないですね。全部、新調したいです。NMB48を卒業して、ソロのアーティストとして活動する第一歩になると思うので、部屋のなかのものも全て新しいもので揃えたいです。
私にとって、NMB48での11年間は “エンジン” なんです。努力するエンジン、ふんばるエンジンの作り方を教えてくれたのはNMB48で、それはこれから新しく歩いていく道にも絶対必要になってくるもの。自分の芯になる一番強いエンジンはしっかりとできたので、その周りのものは全部新しくしたいという気持ちです。これまで家族に甘えていた部分も含めて、まっさらな環境のなかで自分を叩き直したいなって思います」
− 不安というよりも期待のほうが大きいという感じですね。
「卒業する寂しさはもちろんありますけど、上京することや一人暮らしについては期待しかないですね。でも、今まで本当に料理も掃除も何もしてこなかったから、そこは不安。でも、やればできると思うんです! できひんかなぁ……。最終的にはロボット掃除機とか、機械に頼ります(笑)」
白間美瑠 NMB48 卒業記念写真集『REBORN』

− 卒業記念写真集『REBORN』についてもお聞かせください。今回はどんな写真集でしょうか。
「今回は、自分の秘めていた強さを出した写真集になっています。こんなに脱ぐつもりはなかったんですけど、カメラマンのアンディ・チャオさんがすごく向き合ってくださって。私が100%全力で応えると、チャオさんが120%で返してきて……と、お互いにどんどんパワーをぶつけ合う感じでした。『もっとさらけだそう』というスイッチを押してくださったので、自分でも見たことのない表情をたくさん撮っていただきました」
− 撮影はいかがでしたか。
「撮影は3月、すべて屋久島で撮りました。今までにないくらい集中した時間で、濃い3日間でしたね。屋久島という神秘的な場所で撮影できてよかったなと思います。すごくパワーをもらいました。霧がかかった森のなかで、ひとり踊っているところを撮ってもらったカットなど、屋久島だからこその雰囲気、しっとりとしたツヤ感のある写真集に仕上がったと思います」
− 3月の屋久島って、相当寒かったんじゃないですか。
「寒すぎてヤバかったです(笑)。身体的には、めっちゃ過酷な撮影でした。川に浮かんでいるカットがあるんですけど、これは最初足だけだったんです。それでも、足が麻痺するんじゃないかと思うくらい冷たくて。でも、カメラマンのチャオさんも、スタッフさんもみんな頑張って協力してくださっていたから、それに応えたいと。本当に戦いでしたね。でも、戦うことは好きなのですごく楽しかったです」

− タイトルの『REBORN』は白間さんが考案したとお聞きしました。
「これまでの成長も見せつつ、これからの自分の未来にも繋がるような写真集なので、“生まれ変わる” という意味の『REBORN』と付けました。今後への期待も感じられる、生まれ変わる第一歩にふさわしい写真集になったと思います」
− 最後に写真集の見どころとあわせて、メッセージをお願いします。
「今の自分があるのは11年間、ファンの皆さんをはじめ、いろんな人に出会ってきたおかげなので、今回の写真集では、その感謝の気持ちも受け取ってもらえたら嬉しいです。卒業シングルの『シダレヤナギ』も発売されましたが、『シダレヤナギ』には “自由” という花言葉があるんです。卒業して自由になることも増えると思いますけど、今まで以上にしっかりと気合と根性で頑張っていくので、これからの白間美瑠にも期待してください!」

【出版概要】
タイトル:『REBORN』
発行:ヨシモトブックス
発売日:2021年7月7日 定価:2,200円(税込)
書店、ネット書店にて販売
Text by 吉田 光枝 Photo by 今井 淳史