お部屋は、そこに住む人の価値観が反映された特別なスペースです。“ドール系モデル”として人気の多屋 来夢(たや らいむ)さん。モデルとして活動する一方、プライベートではゲームやアニメ好きというオタクな一面も。発売されたばかりの『多屋来夢1st スタイルブック RAIMU』では自身の“オタク部屋”を公開。収集しているドールやコレクションの飾り方など、お部屋へのこだわりについてお話を伺いました。
多屋 来夢(たや らいむ)●1997年7月26日東京生まれ、23歳、O型。小学生からモデル活動をスタート。高校時代に「ミスiD 2015」に選出され、テレビドラマ「コウノドリ」(TBS 系)のテーマソングAlexandros「ワタリドリ」のMV に主演し話題に。雑誌「non-no」(集英社刊)専属モデルを経て、現在はモデルとしてカタログや雑誌、ウェブ広告など活動の幅を広げている。プライベートでもロリータ、ゴシックなスタイルを愛し、ドール収集やカスタマイズ、ゲームやアニメを趣味とするオタクな一面にも注目が集まっている
好きなものに囲まれた念願の “オタク部屋”

− スタイルブックには、お部屋で撮影された写真も多く掲載されていると伺いました。
「初のスタイルブックなので、自分の好きなものを全部詰め込みたくて。ちょうどお引越ししたばかりだったので、お部屋にある好きなものも紹介できるし、自分の素の部分も少し知ってもらえるかなと思って」
− なかでも驚くのは“オタク部屋”です。集めていらっしゃるというドールはもちろん、ゲームやアニメのグッズも多いんですね。
「“オタク部屋”は、ひとり暮らしをしたら絶対に作ろうと思っていたので、今回の引越しで一番こだわったところです。ドールのカスタムができる作業部屋が欲しかったのもあるんですけど、他にもグッズやコレクションを飾っています」
− 飾り方にもこだわりがありますか?
「今はフィギュアを色分けで飾っているところがお気に入りです。前は水色、ピンク、金髪の子という感じで飾っていたんですけど、今は水色縛りで)笑)。昔から水色の髪のキャラクターが好きなんです。『Re:ゼロから始める異世界生活』のレムとか。見てるだけで笑顔になっちゃいますね」

− ドールを集めようと思ったきっかけを改めて伺えますか?
「単純なんですけど、SNSで見かけて『私も欲しい!』『かわいい!』と思って(笑)。アニメやゲームのフィギュアは中学生から集めていたんですけど、ドールに手を出し始めたのは3〜4年前です」
− ドールの顔やメイク、髪型を変えるなどのカスタマイズもされていらっしゃいますが、そのカスタムを始めたのも、同じ時期からですか?
「カスタムは1年前くらいですね。私が集めているのは、“スーパードルフィー” というものなんですけど、既存のものも欲しいタイプは手に入れるのが難しくて。だったら、自分で好きなようにカスタムしちゃうのが一番早いと(笑)。でも、全部独学なのでイメージ通りに作るのは難しいです」
− ご自身でカスタムしたドールも一緒に飾っているんですね。
「お気に入りの子と一緒に並べています。でも、これ60cmくらいあるんです。だから、バーッとたくさん並んでいると意外と圧迫感がすごくて(笑)。『ん?』『見られてる?』みたいな気持ちになるので、集めているゾーンには普段は布をかけています(笑)。お部屋のところどころにいるのは、すごくかわいいんですけど」
− 確かに数多く並んでいると迫力がありそうですね。
「そうなんです。だから、気にいってる子をいくつか出してという感じですね。今は、全員メイド服の子を飾っています」

− コレクションの入れ替えを楽しめるのも“オタク部屋”の醍醐味ですね。
「“オタク部屋”には、何時間いても飽きないんですよ。自分の部屋なのに。見るところがたくさんあるし、やりたいことも出来るので。あと、実は“オタク部屋”にもベッドを置いてあって(笑)」
− 寝室とは別にですか?
「はい。家にはベッドがふたつあります(笑)。“オタク部屋” では、好きなものに囲まれて寝られるのが最高です。と言っても、眠くなったらすぐ寝られるようにっていうだけの理由なんですけど(笑)。
自分が過ごしやすいように作った部屋なので、とにかく便利にしようと思って。本来の寝室もリビングからすぐに行けるようになっています。導線がスムーズなのも、こだわりなのかな。いかに快適に引きこもれるか……ですね(笑)。引きこもっているから、友だちにも家に来てもらうことが多いんです。今後は、友だちにも居心地よく過ごしてもらえるようなお部屋にしていきたいなと思っています」
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インテリアは白かグレー。色を増やさないのがポイント

− 他にお部屋でこだわっている部分はありますか?
「“オタク部屋” 以外はシンプルに。インテリアも色を使わないようにしています。白とグレーだけ。“オタク部屋” は、どうしてもごちゃっとしちゃうので」
− “オタク部屋” のインテリアでこだわっている点はありますか?
「そこも、色のある家具を置かないことですね。グッズもドールもシンプルなところに置いた方がかわいく見えるし、部屋全体もすっきりするので。ただでさえ物がごちゃごちゃしているので、色は抑えめに。白でまとめているのがポイントですね」
− お部屋選びのこだわりも、そのあたりでしょうか?
「今回のお引越しでのこだわりが、まさにそこですね。とにかく床も壁も全部白いお部屋がいいなと。でも、床が白い部屋って少ないんですよ。さらに、私はペットも飼っているので、その条件での物件探しは大変でした」
− 猫を飼っていらっしゃるんですよね。
「この本にも出てるんですけど、昔からずっと飼っている子です。どの部屋にもついてくるので、自宅にいるときはずっと一緒にいます。でも、引越しのときは環境が変わったからか少し具合が悪くなっちゃって。『私の都合でごめんね』って思っていました」
− 他に引越しで苦労したことはありますか?
「これはオタクあるあるだと思うんですけど、とにかく梱包が大変でした。家族にも手伝ってもらいながら、全部プチプチ(緩衝材)に包んで、あと引越し用に箱を取ってあるので、それに詰めて。オタクは引越しするとき厄介だなと思いました(笑)」
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『多屋来夢1st スタイルブック RAIMU』

− 改めて、今回のスタイルブックでの見どころを教えて下さい。
「私の好きなもの、やってみたかったことを全部詰め込みんだ一冊です。一番気に入っているのは、メイド服のページです。自分とドールがリンクしている感じで撮影してもらいました。同じメイド服を作ってもらって、髪型もメイクもドールと一緒なんです」
− 私服紹介やインタビューページなども、ボリュームたっぷりですね。
「私服はお気に入りのものと、普段あんまり着られないものをセレクトしました。ロリータ服、好きなんですけど実際に外に着ていくのは勇気がいるので(笑)。インタビューページでは、普段『私生活が謎』と言われることが多いので、これで少しは謎が解けるといいなと思っています。これまで話したことのないエピソードや小さい時の写真も初出しです。一問一答などもあるので、今までとは違う多屋来夢を知ってもらえたら嬉しいです」
− 確かにプライベートが想像できないというか、まさかのオタクですし。
「外見と中身のギャップがすごいともよく言われます(笑)。冷たそうとか。そのイメージがこのスタイルブックで払しょくされるといいなと思います」
− 最後に今後の活動について教えて下さい。
「最近、YouTubeのチャンネルを作ったんです。そこでもゲームの実況など自分の好きなものを展開していく予定ですけど、まずは、このスタイルブックをたくさんの方に見て頂きたいです。多屋来夢がどんな子なのかを知ってもらえたらと思います」

【出版概要】
タイトル:『多屋来夢1stスタイルブック RAIMU』
発行:株式会社KADOKAWA
発売日:2020年12月2日 定価:1,400 円+税
書店、ネット書店にて販売
Text by 吉田 光枝 Photo by 今井 淳史