引越しには、ドラマがある。あの日、あのとき、どんな想いで新生活をスタートしたのか、そして当時の経験が今にどうつながっているのかを伺うインタビューです。
今回お話を聞いたのは、昨年地元である茨城から上京してきて、初めての一人暮らしを始めたという加藤 里保菜(かとう りほな)さん。現在1Kのお部屋に、ポメラニアンのポンちゃんとシェットランドシープドッグのムギちゃんと暮らしています。
加藤 里保菜(かとう りほな)●1995年10月3日、茨城県出身。アイドルグループのメンバーやテレビ番組MCとして活動したのち、2019年7月より
TVアニメ×ゲーム×LIVEのメディアミックスプロジェクト『D4DJ』で、ユニット燐舞曲のメインボーカル青柳椿役として起用される。現在、俳優・タレント・声優として活動中。Twitter/Instagram/YouTube
わくわくの引越しは、波乱の幕開け!

昨年までご実家で、仲良しのご家族と一緒に暮らしていた加藤さん。上京して一人暮らしをしようと決めたのは、それまでお世話になっていた事務所を離れるタイミングで、自分の環境も変えたいと思ったからだそう。
「それまでお仕事があるときは、片道1時間半かけて東京へ通っていたので大変でした。思い切って上京しようと決め、部屋探しをしていたときは、どんな生活になるかなとか、どんな家具を置こうかなとか、とてもわくわくしていました!」
− 初めて実家を出ることに関して、不安はなかったですか?
「初めはなかったですね。特に家事に関しては、両親が共働きだったので、わたしも小学校高学年くらいから家族の分も夕飯を用意したり、洗濯を進んで手伝ったりしていたので、問題なくこなせるだろうと思っていました。むしろ一人暮らしを始めたら、靴下が片方だけなくなるなどの “実家あるある” なトラブルから解放されるだろうと楽しみでした」
− 引越しで思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
「とりあえずベッドさえあればなんとかなるだろうと思って引っ越したのですが、部屋に行ってから照明がないことに気づいて慌てました。わたしが仕事に行っている間に、両親に買いに行ってもらってなんとかなりましたが……。
あとは、注文していたカーテンがなかなか届かなくて、代わりになればと思い100円ショップでブルーシートを買ってきてつけてみたら、違和感がすごくて(笑)。カーテンの手配は計画的にやったほうがよかったなあと思いました」

− 外から見た人もびっくりしたのではないでしょうか……! 引越し後に困ったことはありましたか?
「家事などにはまったく困らなかったのですが、実家ではいつも何かしらの音がしていたので、静まりかえった部屋に帰るのが本当に寂しかったです。毎晩両親に電話して寂しさを紛らわしていましたし、時には泣いてしまう夜もありました。そんな日々を変えてくれたのは、誕生日に迎え入れたポメラニアンのポンちゃんです。散歩や食事など、お世話をしていると慌ただしく時間が過ぎ去るので、寂しさを感じることも減りました。
あとは、日用品をストックする重要さと大変さも学びました。余談ですが、シャンプーを切らしてしまったとき、興味本位で犬用のシャンプーを使ってみたことがあります」
自分が可愛いということを知ってる顔#1日1ポンちゃん #ポメラニアン pic.twitter.com/C6aUsYnqN8
— 加藤里保菜 (@rihonyan103) August 22, 2020
− それはチャレンジャーですね! 犬用のシャンプーはどうでしたか……?
「さらさらにはなりましたが、まとまりには欠ける仕上がりでしたね。やっぱり人間用のシャンプーをストックしておかないとなあと思いました(笑)」
ポンちゃん、ムギちゃんとの暮らし
− 現在はシェットランドシープドッグのムギちゃんも迎えて、2匹と暮らしていらっしゃいます。一人暮らしで犬を、しかも2匹も飼うのは、大変ではありませんか?
「大変ですね。どんな日でも散歩に行かないといけないですし、病院に連れて行ったり食事を用意したり、いろんなお世話があるので。でも、楽しさのほうがもちろんずっと大きいです! 2匹が一緒に走り回って運動会をしていて、本当に賑やか。わたしを含めみんなを笑顔にする力があって、実家にもたまに連れて帰るのですが、両親もメロメロです。ただ、1Kで2匹飼うのはやっぱり少し窮屈で……。もっと広いお部屋に引っ越したいなと考えているところです!」
#1日1ムギちゃん #シェルティ pic.twitter.com/oFRz4VXriZ
— 加藤里保菜 (@rihonyan103) August 20, 2020
− 犬を飼う前とあとで、お部屋に求める「条件」は変わりましたか?
「変わりました! 前は、築浅できれいな物件であればほかに大きなこだわりはなかったのですが、今はとにかくポンちゃんとムギちゃんが快適に暮らせるように、広いお部屋というのが一番の条件です。それから、散歩に向いた公園が近くにあるといいですね」
− わんちゃんとの暮らしで、ご自身が変化したと感じる部分はありますか。
「一人暮らしを始めてすぐのときは、家族から『〜〜しなさい』と言われることがなくなったので、だらけてしまうこともあったのですが、わんちゃんを飼って自分以外の“誰か”のお世話をできるようになったことで、少ししっかりできたかなと思います」
マルチに才能を発揮して唯一無二のタレントへ

− 芸能を志したきっかけを教えてください。
「小さいときから人前に立つことが好きで、物心ついたときには『大きくなったらそういう(芸能の)お仕事をするんだ』と思っていました。自分に限らず、みんなそういうことが好きなんだと思い込んでいたくらい、自然とそう考えていましたね」
− 芸能のお仕事のどんなところが好きなのでしょうか。
「どのお仕事も “同じこと” が起きないところですね。舞台やナレーションなど幅広くお仕事をいただいていて、それぞれの魅力があるから本当に飽きません。新しいことに挑戦するのが好きなので、全然知らないジャンルのお仕事をいただくとわくわくします」
− SNSを拝見していると、ご家族とすごく仲がよい印象なのですが、芸能のお仕事は初めから応援してくださっているのですか?
「そうですね。初めのうちは、『思い出作りとしてよいんじゃないか』くらいの気持ちで応援してくれていたようなのですが、こうして本格的にお仕事をすることになってからも本当に支えてくれています。実家にいたときは最寄駅が遠かったのでよく送迎をしてくれましたし、出演した番組を録画してくれたり、最近はライブ配信を始めたのですが、ギフト*を送ってくれたり……」
*視聴者が配信者に対して送ることができるバーチャルギフト
− ご家族が一番のファンでいてくれているのですね。最近はお仕事に生かすべく、茨城弁を練習しているそうですが。
「そうなんです! わたしの育った地域は方言がほとんどないのですが、たまに台本に(茨城弁で)と指示が入っていることがあるので、練習するようになりました(笑)」
− YouTubeで茨城弁を話しているのを拝見したのですが、とても自然に見えました! 方言とってもかわいいです。茨城を離れてから、改めて茨城の魅力を感じることはありますか?
「初めは東京の都会的な雰囲気がすてきだなと思っていたのですが、だんだん茨城の自然の多さが恋しくなりました。高校のときは、田んぼ道を往復20kmも自転車をこいでいたんですよ。こいでもこいでも、景色が変わらないんですけど(笑)。次引っ越すなら、茨城みたいに緑の多いところがよいですね。
あとは、以前地元でお仕事をさせていただいたとき、初めて茨城に来たというファンの方が『茨城はこういうところが魅力的だね』といろんな魅力を発見してくださったのも印象的でした。長く住んでいると気付きにくいですが、新鮮な目で見るとこんなによいところたくさんあるんだなって。個人的には、都内からもアクセスがよいところや、それでいて土地が安いところがおすすめポイントです!」
− 現実的ですね(笑)。最後に、これからの目標や意気込みについて教えてください。
「今はお仕事の幅が広がってきていますし、新しいことにチャレンジしたいという意欲も強いので、いただいたお仕事にはどんどん挑戦して、新たな可能性を伸ばしていけるように取り組みたいです。そして、わんちゃんたちのためにも、もっとよいところに引越せるように頑張ります!」
ポンちゃんとムギちゃんを「我が子」と称し、彼らによりよい生活を提供するために頑張りたいと言う加藤さんの表情は、間違いなく「ママの顔」でした……! ポンちゃんとムギちゃんとの楽しい生活は、加藤さんのYouTubeチャンネルでもかいま見ることができます。ぜひ注目してくださいね♪

Written by 鈴木 紀子 Photo by 天沼 彩
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